家系学について

小川敬 おがわたかし

家系学研究所 家族心理学 主幹研究員

家族の歴史を調べる仕事を始めて28年になります。
この仕事を始めてから比較的早い段階でこの仕事が社会貢献につながると確信するようになりました。
それは、それぞれの家族には特有の文化や人生の脚本が生み出され、それがパターン化されている事に気づいた事と、何の為にパターン化されているのかを研究する事で家族にとって重要な気づきが生み出される事に気づいたからです。
家系学研究所のメインは、祖先を調査する事よりも、現実の家族関係の問題に新しい気づきを生み出すことを重要に考えています。
現在は、依頼があれば全国各地で講演会を企画して、この大切さを多くの人に伝える為に奔走しております。

家系学とは

家系学は『家系から学ぶ』という意味での『家系学』です。基礎となる考え方は『家族システム理論』そして、『家族心理学』です。これらを徹底して学び、さらに家族の歴史の調査と家族問題の分析から得られた数多くの情報に基づいて家族問題の解決の糸口や、家族の更なる成長の為になるように、より学術的なものとしてまとめる事に挑戦してきました。
2013年に要約した書籍を出版し、その後も講演と調査活動を展開しながら、現在、更に覚醒し続けています。
2020年から『ジェノグラム分析テキストブック』を用いて家族の歴史を見直し、ファミリーアイデンティティの獲得に貢献できるように、この活動を加速させたいと考えています。
家族関係・職場の人間関係の改善にも効果を生み出していますのでセミナーの企画やカウンセリングに積極的に対応させていただきます。

家系学の定義

○ 問題の少ない家族が健全というより 問題から学べる家族が健全

○ 家族は情動の清算を共有し、時間的存在として 社会全体にも公共的役割を担っている

○ 問題は個人にあるのではなく 家族システム全体の不具合に関係している